講演・公演がない日というのは、緊張の糸が切れます。
講演・公演は、年間300本ほどあるので、ほぼ毎日、緊張しています。
どれくらい緊張しているかというと、目覚ましが鳴る前の20、30分前に目が開きます。
朝4時でも、5時でも、同じ状況です。
目覚ましが鳴って、その音で目が覚めるのは、年に2,3回程度です。
講演・公演がない日でも、習い性になっているので、目が覚めます。
そして、「今日はどこだったかなあ」とぼんやりした頭で考えていると、その日はオフだったり、ということもたびたびです。
会場に向かう際も、かなり早い目に現場に着くようにして、初めてのところだと、街の中をブラブラします。
街の様子を把握しておいた上で、会に臨みたいからです。
車中でも、行くときは、ラジオやCDは、あまり聴きません。
これから始まる講演・公演のことについて、いろいろなイメージを思い浮かべています。
ホッとするのは、会が終わって、帰りの車の中の30分から1時間程度です。
その日のことを味わう、ぼくが一番楽しい時間です。
それが過ぎると、翌日のことを考え始めます。
期待してくださっている人たちに、期待以上のものを残していきたいと、いつも思っています。
100のことを期待している人に、100のものを提供してもリピートはありません。
100以上のものを提供して、初めてリピートにつながります。
さらに、11年やってきて、それなりに知ってくださっている人が増えると、期待値も上がります。
当然、その期待値以上のものを提供しようとします。
だから、前の日の夜は、緊張しながら寝ることになります。
経験が増えると、失敗しないように、安全圏でステージをつとめることも可能になります。
しかし、それでは100以上のものは提供できません。あえてイレギュラーなことを試みたりもします。
それが、期待値以上のものになるかどうか、悩みながら寝ます。
当日、会場を見て、急遽、設置物の移動などをお願いすることもあります。
よりベターな設営の仕方というのがわかっているので、無理をお願いして急遽、変更してもらうこともあります。
ただ、主催者の方々には安心していただきたいので、あえて、リラックスした雰囲気も作りますが、本当にリラックスしているわけではないので、緊張します。
かといって、緊張し過ぎるのはよくない。
緊張を抑えるための緊張感というのもあります。
こんな感じの毎日なので、今日は事務所で、やるべきことがいっぱいあるのですが、緊張の糸が切れてフニャフニャです。
ブックドクターしん
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