一昨半ほど前、ほがらか絵本畑の理事・浅井さんが手にした『庭のマロニエ~アンネ・フランクを見つめた木~』という絵本から、ホロコースト記念館の吉田館長とのご縁につながり、ぼくとしんしん、げんげんは、何度かホロコースト記念館を訪れました。
ホロコースト記念館には、アンネが隠れ家で見つめ続けたマロニエの木の2世が育っています。
そして、ちょうど一年前、「アンネの形見のバラ」を二株、寄贈していただきました。
アンネの形見のバラは、アンネ一家の中で、収容所で唯一生き残った父、オットー・フランクが意気消沈している様子を気にかけて、励ますために園芸家が新しいバラを開発して「アンネの形見と思って」とプレゼントしたものです。
これが、どんどんと世界中に広がっていき、ホロコースト記念館にも、この「アンネのバラ園」があります。
昨年、寄贈していただいたアンネの形見のバラは、ほがらかファミリーで大事に育てています。
来年は、このバラを花壇に地植えして、徐々に増やしていき、「アンネのバラ園」にしたいと思っています。
そんな様子を吉田館長に報告したくて、ホロコースト記念館を訪れました。
アンネのバラ園をお世話してくださっている方とも偶然お会いでき、偶然のご縁が重なりました。
なんと、ぼくらがお世話になっている桑名の園芸屋さんに行ったことがあると。
園芸が趣味なので、注文したものを受け取りに行ったことがあるそうです。
しかも、名刺を渡すと「菰野高校があるところだよね」と。
かつて野球をやっていたので、高校野球をよく見るとのことで、甲子園に出場した菰野高校を知っていたそうです。
なんだろう。この不思議なご縁のつながりは。
吉田館長とは、今後のことをお互いに話し、盛り上がり、たくさんのエールを送っていただき、ホロコースト記念館をあとにしました。
ぼくらの車が見えなくなるまで手を振って見送ってくださいました。
忘れられない姿です。
昨日のご先祖様のお墓、広島平和記念資料館。そして、今日のホロコースト記念館と、意図したわけではないのに、「命」ということでつながっているような気がします。
命のつながりを過去に求めることは、未来につながることだと強く思いました。