寺本ちゃんは、「希望の笑顔プロジェクト」のきっかけを作ってくれた人です。
何度も、被災地に足を運んでいる寺本ちゃんは、ぼくにも何度か同行してくれました。
昨年の夏、一緒に陸前高田に行ったときのことです。
寺本ちゃんは、カメラ、三脚、ノートパソコンを持参していました。
何だろうと思っていたら、ぼくが絵本を読んでいるときの、子どもたちの笑顔を撮影してくれたんです。
そして、その日の夜に、宿で、ノートパソコンを開いて、フォトムービーを作ってくれたんです。
絵本を読んでいる最中に、フラッシュをたくと、子どもたちの気が散ります。
寺本ちゃんは、この日のために、フラッシュをたかずに撮影するには、どういう感度が一番いいか。そのためには、ぶれないように三脚が必要だ、などと、とてもていねいにシミュレーションしてくれていたんです。
しかも、フォトムービーに使う音楽も、ちゃんと事前に用意してくれていました。
さらに、寝ずに三重まで移動しているので、寝不足で疲れているはずなのに、夜中、遅くまで、編集作業をしていたんです。
「三重に戻ってから編集して、それを送ってもいいけど、明日、渡せたら、きっと喜んでもらえるよね」と、寺本ちゃんは言っていました。
そして、夜中遅くに、「しんちゃん、見て!」とできあがったフォトムービーを見せてもらったら、これがすばらしい!! 思わず、ウルウルしてしまいました。
翌朝、一番で、保育園に行って、フォトムービーを園長先生に見てもらったら、涙ぐんでおられました。
この日、ぼくは、ビビッときました。陸前高田のすべての保育園の、すべての保護者さんに、子どもたちの笑顔のフォトムービーを見てもらいたいと、強く思いました。
そして、すぐに「希望の笑顔プロジェクト」を始動したわけです。
寺本ちゃんが発端なわけです。
先日の「希望の笑顔 写真展」に、是非、一緒に行きたかったのですが、中学校の先生である寺本ちゃんは、どうしても休めない用事があり、それはかないませんでした。
だから、せめて「希望の笑顔 写真展」で流したDVDを、手渡しして報告したかったんです。
寺本ちゃんは、少林寺拳法の先生でもあります。
ステキな寺本ちゃん一家です。
ありがとう! 寺本ちゃん!
ブックドクターしん
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