実は、伊賀市の保育士さんと子どもたちに、ぼくは育ててもらいました。
10年ほど前、この仕事を始めた当初に、伊賀市の保育園・幼稚園が、毎日のように読み聞かせや講演の依頼をしてくださいました。
ほぼ毎日のように、40園近くある伊賀市の保育園、幼稚園のどこかが呼んでくださるのです。
子どもたちや保育士さんはもちろん、多くの保護者さんとも知り合いになりました。
例えば、郵便局に行くと、窓口の人から「しんちゃん、今日はどこで絵本を読むの?」と聞かれたり、コンビニのレジで「あらっ、今日も絵本を読むのね」。また、市内の道路で信号待ちをしていると、隣の車線に止まった車から手を振ってくださることもたびたびでした。
この仕事を始めたばかりの、まだまだ未熟だったぼくに必要なものは、現場でした。
とにかく、現場で多くのことを試行錯誤することです。
そんな場を、毎日のように与えてくださったのが、伊賀市の皆さんです。
あれから10年近く経ち、ほんの少し成長したかもしれないぼくにできることは、ぼくが身につけたものを保育士さん、保護者さんに還元することです。
そのことが、より多くの子どもたちが笑顔になるきっかけになると思っています。
ようやく恩返しができるかな。
ブックドクターしん
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