十年ほど前、小沢昭一さんの会を、裏方でお手伝いさせていただいたことがあります。
会は大盛況で、終了後、立食の打ち上げが行なわれました。
ステージに出られた方々が、各テーブルで談笑されていました。
打ち上げの終盤、帰られる方や、傍らのイスに座って談笑される方などがいて、テーブルには人がいなくなりました。
主催者が「今のうちに、遠慮しないで食べて」と、各テーブルの料理を指差したので、ぼくら裏方は、テーブルに駆けつけ、ハイエナのように料理を食べていたのです。
そこに、小沢昭一さんが、フラ~と近づいてこられて、何と、ぼくらに深々と頭を下げて、「今日はどうもありがとうございました」と言ってくださったのです。
裏方のぼくらにも気を遣ってくださる小沢昭一さんでした。
別の会では、リハーサルのときに、緊張している共演者やスタッフを笑わせて、緊張をといてくださる姿を、何度もお見かけしました。
大事なことを学ばせていただきました。
小沢昭一さん、ありがとうございました。
御冥福をお祈りいたします。
ブックドクターしん
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